第十七回日本伝統文化振興財団賞は、時代物に力量を示す一方、新作物にも意欲的に取り組む人形浄瑠璃文楽の太夫、豊竹呂勢大夫氏が受賞。昨年創設され、邦楽器による創作曲を顕彰する中島勝祐創作賞は「櫻姫」(作曲:髙橋翠秋氏)が第二回受賞作品に選ばれました。紀尾井ホールで開催された二つの賞の贈呈式と受賞記念演奏会の模様をお送りいたします。
2013年3月11日(月)
鎮魂のうたまい
小島美子(とみこ)氏(国立歴史民俗博物館名誉教授・日本音楽史)とその仲間たちが集う談話会「邦楽サロン とみ庵」のメンバーによって、東日本大震災からちょうど2年となった2013年3月11日、東京・紀尾井ホールで開催された「鎮魂のうたまい」。「第Ⅰ部 鎮魂のまい」と「第Ⅱ部 鎮魂のうた」、そして二時四十六分の「黙祷の鐘」がホールに響きわたり、祈る心に包まれた特別な会となりました。
2013年2月14日(木)
口語訳による日本音楽の新しいエンターテインメント 邦楽オラトリオ
―「幸魂奇魂―古事記より」―
2月13日から3日間にわたって国立オリンピック記念青少年総合センターで開催された全国劇場・音楽堂等アートマネジメント研修会2013(主催:文化庁・社団法人 全国公立文化施設協会)。特別プログラムとして14日に行なわれた、口語訳による日本音楽の新しいエンターテインメント 邦楽オラトリオ―「幸魂奇魂(さきみたま くしみたま)―古事記より」―の模様をお送りします。
2012年12月 6日(木)
野坂操壽×沢井一恵 箏 ふたりのマエストロ全国ツアー「変絃自在」Vol. 9 東京公演
箏という楽器が持つ可能性を切り開いてきたふたりのマエストロ、野坂操壽師と沢井一恵師の全国ツアーのひとつの節目となった東京公演。十七弦箏、二十五弦箏の独奏と共演、ふたりと男性グループとの合奏など、まさに「変絃自在」の世界にひきこまれる素晴らしい公演となりました。音楽、文芸に関する多数の著書で知られる小沼純一氏によるレポートです。