平成23年度(第66回)文化庁芸術祭賞の決定についての発表を受け、平成24年(2012年)1月31日東京・如水会館にて芸術祭賞の贈呈式が行なわれました。文化庁芸術祭は「芸術の祭典として、広く一般に内外の優れた芸術作品を鑑賞する機会を提供するとともに、芸術の創造とその発展を図り、もって我が国文化の向上と振興に資する」という趣旨のもと昭和21年より毎年開催され、演劇、音楽、舞踊、大衆芸能の各部門で大賞と優秀賞、新人賞が、また放送(テレビ、ラジオ)、レコードの各部門で大賞と優秀賞が贈賞されています。このなかのレコード部門において、優秀賞に弊財団の「奄美しまうたの原点/中山音女~幻の名盤復刻」が選ばれました。
本作「奄美しまうたの原点」は、奄美のウタシャ(唄者)とよばれた中山音女(なかやま・おとじょ)が昭和初期に吹き込んだ全18枚のSPレコードのうち、発見された14枚、全27曲を復刻した2枚組CDです。「かなり聴き込まれたSP音盤からの復刻は技術的に困難をともなうが、当時の音声を彷彿とさせる聴きやすいCDとなっている。現代のウタシャの歌唱法とはかなり異なり、しまうたの変遷を知る上で貴重な資料である。(下記、受賞理由より一部抜粋)」
『奄美しまうたの原点/中山音女―幻の名盤復刻―』
(2CD:VZCG-8474~75)平成23年度(第66回)文化庁芸術祭の決定について(文化庁)
贈呈式では主催関係者の紹介、各部門(関西参加公演の部は除く)の受賞者と受賞団体の紹介に続き、芸術祭賞の贈呈が行なわれました。式は主催者挨拶(平野博文文部科学大臣)で締めくくられたのち、会場をホールに移し祝賀会が行なわれました。近藤誠一文化庁長官による乾杯の音頭ののち、各部門で芸術祭大賞を受賞された方や団体へのインタビューもあわせて行なわれ、音楽部門で芸術祭大賞(関東参加公演の部)を受賞された長唄の唄方、杵屋利光さん(写真右/弊財団後援の演奏会「としみつの会」の成果により受賞)は「このお話をいただいたときは信じられない気持ちでした。今後も芸道に精進していきたい」とお話されました。同じく音楽部門では、弊財団後援の「山勢麻衣子演奏会」の成果で山田流箏曲家の山勢麻衣子さんが芸術祭新人賞(関東参加公演の部)を受賞されました。みなさまおめでとうございます。