2009年度 第47回 日本レコード・アカデミー賞の受賞盤が発表され、現代曲部門で、弊財団の作品「三善 晃 交響四部作(「夏の散乱」「谺つり星」「霧の果実」「焉歌・波摘み」)(2枚組)」が受賞いたしました。
この四部作は、合唱と管弦楽のための『レクイエム』(1972)、『詩篇』(1979)、『響紋』(1984)からなる三部作(1985年度文化庁芸術選奨文部大臣賞)を引き継いだ連作として三善晃が構想し、90年代後半に毎年一作ずつ作曲されたものです。一曲目の副題は、詩人・宗左近が戦争で生き残った者の精神の痛みを表現した一行詩です。
作曲者・三善晃は、少年時代の戦争体験を通じて感得した「生」と「死」をめぐる重いテーマを、後半生を賭けて追究し続けています。本四部作は、「不条理の犠牲となった無名の人達への祈りと鎮魂」を主題としており、長年かけて培われて開拓された円熟した技法を十全に駆使して、圧倒的なスケールで展開された壮大な交響作品です。四部作が全曲まとまったかたちでCD化されるのは、今回が初めてとなります。
この三善芸術の記念碑的な到達を眺望するため、本アルバムでは、四部作を異なる二つのオーケストラの演奏でCD1とCD2にそれぞれ収録しております。使用音源は、サントリー音楽財団提供の第31回(1999年度)サントリー音楽賞受賞記念公演(東京と大阪)のライヴ録音です。
また、本アルバム発売後には、四部作の内、『夏の散乱』と『谺つり星』の総譜が全音楽譜出版から刊行されています。
三善晃 交響四部作
http://search.japo-net.or.jp/item.php?id=VZCC-1021
レコード・アカデミー賞
http://www.ongakunotomo.co.jp/ex/record_academy_total/index.html